整理収納アドバイザー・おうちスタイリストの米村大子です。

日々、目にする、耳にする「片付けられない」というお悩みのほとんどの方が、「捨てるのが苦手なんです」とおっしゃいます。「管理するものが多いと、片付けが大変」「お片づけが得意な人は捨てるのが上手」、つまり片づけには「自分が管理しやすいモノの量を知ること」や「不要なものは手放す・処分した方がいい」ということを知っているんですね。

では、なぜそれでは片付かないんでしょうか。

片付けられない人がやってない3つのこと タイトル画像

捨てたけど、うまくいかなかったその理由

よく聞くのが「捨てすぎた」「捨てたけど、全然きれいにならない」というようなお話を聞きます。「だから、私は捨てるのが苦手なんです」と実体験から経験してしまって、落ち込んでいる方もいらっしゃいます。

これは、たとえば冷蔵庫なら、扉を開けて賞味期限が切れたもの・古くなったもの【だけ】を出して、捨てているから。もしくは、クローゼットならサイズアウトした服、もう着ないな〜と目に止まった服だけを出して捨てている場合ですね。

一時的に、冷蔵庫の中、クローゼットの中はスッキリしますが、また日々を過ごす中で次第に溢れていってしまうのです。

捨てるだけでは解決しない!基本の作業を実例動画で

つまり、「捨てる」だけでは片付かないことがわかりました。では、「片付ける」とはどういうことか。言葉で繰り返すよりも、夏に読者限定公開でご紹介したこちらの動画をご覧ください。

以前、第一弾でご紹介した冷蔵庫動画もそうでしたが、作業には必ず4つあります。

  • 全部出す
  • 分ける
  • 収める
  • 捨てる

つまり、「捨てる」は一番最後にすることなんですね。

捨てるだけなら、気持ちさえ踏ん切りがつけばとても簡単なので、とっかかりやすいんですが、その目的が「暮らしやすい家を作ること」「毎日快適な空間で暮らしたい」と言う場合、捨てるだけでは、すぐにリバウンドしてしまうのです。

片付けられない人がやっていなかった3つのこと

1 全部出す

片付けたいスペース・エリアにあるものを全部出して、何が入っているのか、を把握します。

なぜここにあるのか?ここに必要なものか?他にふさわしい場所はあるか?などを用途や使用頻度、誰が使うものかを考えます。

2 仕分ける

そのままそこに収めるもの、別の場所に移動するもの、処分を検討するもの、処分するもの・・・などを仕分けていきます。

この時に、自分がいらないからと、家族のものを勝手に処分しないように気をつけましょう。

3 収める

収める時のポイントは、空間を仕切ること。カゴを使ったり、紙袋を使ったりして、用途別に収める工夫をしましょう。

こうすることで、モノが迷子になることを防ぎ、またそこに何があるかを覚えることが簡単になります。また仕切る際に、ラベリングをすることも重要です。

最後に、「捨てる」

ここでやっと不要なものを捨てることができます。捨てるにも、ただ捨てるのではなく、譲ることはできないか、リサイクルできるものか、など環境に配慮した行動ができるように、どんな方法があるか、どんなサービスがあるか、など情報を得ることも、次から何かを処分する時に、気が楽になるポイントです。

整理と収納が作る仕組みは最初が肝心

ここまでで、ご自宅を思い浮かべて、「え・・・あそこも、ここも全出しして片付けるの??」と想像するだけで、途方もない気持ちになるかもしれません。

簡単な方法がありますよ!コツがあるんですよ!とお伝えできればいいんですが、正直、コツコツやるしか道はないのです。

ただ言えるのは、最初にベースとなる仕組みづくりができれば、あとはちょっとしたリセットを繰り返すことで「毎日快適な暮らし」を手に入れることはできます!

その方がずっとずっと楽チン!!ということを、本当に知ってほしい。私がいつもブログの書き出しで言う「いつもの暮らしを笑顔に美しく、時短家事で貴方らしい時間を作り出す」とはそういうことなんです。

おうちスタイル札幌ではそのためのお手伝いをしています。困っている方はぜひ一度ご相談くださいね!


おうちスタイリスト®️ 米村大子